日本抜刀道連盟 新潟支部
平成28年5月に新潟市で開催されたアートミックスジャパンで、抜刀道を演武したのがきっかけで、12月1日から7日までメキシコ市での抜刀道演武に行ってきました。この企画は日墨協会、日本国際交流基金本部、在メキシコ日本国大使館、メキシコ文化センターによる日本文化を紹介する大イベントです。
会場となったメキシコ国際芸術センターには広大な敷地に会場が3棟あり、抜刀道を演武する会場では550席の客席はすぐにうまり、立ち見客で一杯となるほどでした。演武の解説はスペイン語でしたのちに、小杉耐三先生(範士八段)と齋藤朝男先生(教士七段)とで制定刀法の形を演武し、それから仮標を3本斬りました。一瞬会場は静まり返り演武を終了して礼をした瞬間に、場内割れんばかりの拍手と歓声が沸き上がり、ステージの幕がおりてもしばらく拍手は鳴り止みませんでした。
演武後には地元の人たちへのワークショップが開かれ、定員20名のところ40名以上が押しかけました。内容は小杉先生による日本刀の講義と、齋藤先生による木刀を用いての刀の操作法と礼法でした。その後に日本から用意した10振りの木刀を交代で用いて練習をしました。参加者は汗をかきながら40分のところを2時間もの延長となり、一生懸命に日本の武道文化を楽しんでいただきました。
終了後抜刀道に興味を持った参加者からは、習いたいのでメキシコには教える所はないのかと聞かれたりしました。
演武は12月4日にも同様に行われ盛況でした。会場ではジャパンフェスティバルも行われ、日本の食材店や寿司、ラーメン等の店舗が並び、身動きができないくらいで5万人が集まるという大混雑となりました。
12月5日は市内観光後に在メキシコ日本国大使館によるパーティーに出席し、深夜便に搭乗し成田に帰国しました。